30代から囲碁を始めて、趣味として楽しんでいる、私の囲碁の楽しみ方を紹介します。
これから新しい趣味として囲碁を始めようかと考えている方に、参考になればと思います。
- 囲碁を趣味とした場合の、楽しみ方
- 囲碁を楽しむのに必要な費用
対局
囲碁は奥深いゲームなので、対局自体が楽しいです。また対局で勝てるととても嬉しいですし、上達を実感でます。
インターネット碁・アプリ
一番多く対局しているのは、インターネット後や囲碁アプリでの対局です。
家でも出張先でも気軽に囲碁を打てます。
野狐囲碁
19路盤の対局で最も利用しているのが『野狐囲碁』です。中国のテンセントという大手ゲーム会社が運営しています。
対局、詰碁、プロ棋戦の観戦&賭け、などがすべて無料で利用できます。
利用者が世界中で最も多い囲碁サイトなので、級位者から高段者、プロまで日常的に対局しています。また現在世界最強AIとされる『絶芸』が常駐していてプロとの対局を観戦できます。
深夜や相当は接続者が少なくなりますが、それでも対局に不自由しません。
規定対局数のうち○勝以上で昇段、といった段級位認定があります(降段・降級もあり)。プレイヤーが最も多いので野狐囲碁の段級位を棋力の指標とすると分かりやすいです。

囲碁クエスト
9路、13路は『囲碁クエスト』というスマホアプリを利用して対局しています。
日本人が作成運営されており、これも無料ですべての機能が使用できます。
「9路」、「13路」、「19路」のいづれかを選択して対局ボタンを押すだけで、20秒後には誰かと対局が始まっています。
持ち時間などは最初から規定されており、細かい設定はできませんが、その分とにかくお手軽です。
『囲碁クエスト』も日中はもちろん、深夜・早朝でも接続者がとぎれることがないので、いつでもお手軽にすぐに対局できます。ただ、19路盤だけは接続者数が多いときのみ利用できるので、「9路」または「13路」を打つ専用にしています。
画面もみやすく、操作性もとても良いです。

19路は野狐囲碁、9路と13路は囲碁クエストで対局しています。
どちらも接続者が多い、段級位設定がある、強いbotが常駐している、しかも無料、と囲碁対局には困ることがありません。
日本棋院支部・碁会所
週末で時間があるときには、近くの日本棋院支部や碁会所に行って、対面対局をしています。
日本棋院は日本国内の囲碁のプロ団体です。全国各地に支部があり、囲碁教室や対局のために月に1-2回行くことが多いです。
やはり対局は実際の碁石を碁盤に「パチン」と打ち付けるのが気持ち良いです。
また日本棋院支部や碁会所では、上等な脚付き碁盤や蛤碁石を使えるので、それもテンションが上がります。
私が行く囲碁教室は1回ごとにお金を払う形式です。
碁会所も1日ごとに支払う場所が多いように思います。
どちらも1000~2000円/回くらいお金がかかります。
大会
1時間くらい行ける場所での大会は、予定が合うかぎり参加するようにしています。
地元の大会では、ハンデキャップ戦がほとんどです。
大会で優勝するために、普段インターネット碁や詰碁で勉強しているといっても過言ではないです。
囲碁の楽しみのうち、一番分かりやすく、また一番うれしいものです。
高段者の方の場合、アマチュア全国大会につながる県予選の大会も年に3回くらいありますが、私はまだ参加できるほどの棋力に達していないので、まだ参加したことはありません。
五段に到達したら参加しようと思っていて、大きな目標の1つです。
大会参加費は1000~2000円くらいが多いように思います。
大会はスイス式リーグ戦のことが多く、1回の大会で3-5局くらい打てることが多いです。
棋力向上のための取り組み
囲碁を趣味とすると、対局自体がとても楽しいですが、やはり勝ったときの喜びが嬉しいです。
対局で勝てるようになるために、日頃から勉強していますが、その勉強自体も楽しみの1つになっています。
詰碁・手筋・棋譜並べ
囲碁が強くなるのに有用とされている勉強方法は、
- 実戦
- 詰碁
- 棋譜並べ
と言われています。
詰碁・手筋
「詰碁」とは、将棋でいう「詰将棋」のようなもので、部分的な局面で石の生き死にを問う問題です。
棋力別にたくさんの詰碁の本があり、それらを解くことで棋力UPできます。
「手筋」とは、ある局面で効果的な手のことで、手筋を問う問題集が多くあります。
入門~級位者の間は、解くというよりも、いろいろな「筋」を知る・覚えるために詰碁・手筋の問題集を繰り返すことが棋力UPに必要です。
詰碁や手筋の問題集を繰り返し読んで、答えを覚え、1冊をマスターするのがとてもうれしく感じています。またマスターできた問題の「筋」が多くなるほど、対局でも勝利しやすくなります。
詰碁や手筋の本は1000-1500円/冊します。
購入するとやや高いかもしれませんが、図書館で無料で借りることもできます。
また詰碁・手筋の問題はアプリで無料~数百円の範囲でも十分な問題数を解くことができます。
棋譜並べ
「棋譜並べ」とは、対局の記録である「棋譜」をもとに、その対局を自分で碁盤に並べて再現することです。
過去のタイトル戦や最新のプロ棋戦の棋譜並べをすることで、石の形やプロ感覚といった良い打ち方を学べるといわれています。
また、江戸時代の棋譜も残っており、本因坊秀策といった過去の偉人の棋譜並べもできます。秀策の棋譜は石の形がきれいで無理のない打ち方をしつつ、勝利する、ため棋譜並べとしてアマチュアにおすすめされています。
私は、棋譜並べできれいな石の形を並べること自体が好きなので、1週間に1~2局くらい棋譜並べしています。

棋譜並べに適した棋譜集は2000円/冊前後です。
棋譜集も図書館で借りたり、碁会所に置いてあるものを借りたりしています。
またプロの棋譜は、インターネットで無料で入手することもできます。
棋譜並べをするためには、19路盤の碁盤と碁石も必要になってきます。値段は最低でも2500円くらいはかかってしまいますし、ある程度の年数で囲碁を続けようと考えているなら、碁盤・碁石・碁笥のセットで1万円くらいのものを購入すべきです。
ただ、安くすませようと思うなら、無料アプリを用いて、パソコンやタブレットでも棋譜並べは可能です。
プロ・高段者の対局観戦
日曜日のお昼に毎週「NHK杯テレビ囲碁トーナメント」がテレビで見れます。
NHK杯以外でもプロ同士の対局は棋譜中継されているものがあります。
またタイトル戦はYoutubeで解説付きで中継されています。
その対局と解説を見ると、自分では思いつかない1手や、プロの読みの深さを解説してもらえるので、棋力向上にたいへんためになります。
プロ棋戦を見たり、プロ棋士の著書を読んでいるうちに、自分の好みの棋士が見つかっていきます。
自分の好きな棋士を応援したり、その棋譜並べをすることも楽しみの1つになってきました。
有料の囲碁・将棋チャンネルもありますが、無料のYtoutubeで見られる範囲だけでも、今のところ十分満足しています。
プロ棋士のサイン収集
囲碁を始めて1~2年ころから、対局を見たり、Youtubeを見たりで、プロ棋士の顔と名前が分かるようになってきました。
また、囲碁の大会やイベント参加すると、審判長や指導碁のためにプロ棋士が来られることに気づきました。
そして、子どもとプロ棋士のサインを集めることにしました。
今までに20枚くらいのサイン色紙を収集できています。
最近では、大会やイベントに参加する目的の1つになっているくらいです。

色紙とサインペンを準備しますが、プロ棋士にサインを書いて頂くのは、頼んだその場で快く(もちろん無料で)書いてもらっています。
今までで唯一有料だったのは、日本棋院が主催するイベントでタイトル保持棋士のサイン会が開かれた時、物販ブースで何かを購入した人だけ、サインしてもらえるサイン会がありました。その時は一番安いクリアファイル330円を購入してサインを書いてもらいました。
まとめ
私の囲碁の楽しみ方は、棋力向上のための対局と勉強が主で、それ自体を楽しんでいますし、段位が上がったり大会で勝てると成長を実感できます。
プロ棋士の対局やYoutubeを見たり、サイン収集も楽しみになっています。
お金もある程度はかかりますが、碁盤セットを手に入れてしまえば、年間で1万円もかけずに囲碁を楽しめると思います。

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