『ぷよ碁』、特に7路盤を打ち続けていると最終的に自分の石が丸ごと取られてしまうことありませんか?
それは『生きている石』を理解していないからだと思います。
囲碁のルールから導かれる法則のようなものなので、私は「裏ルール」と言っています。
『ぷよ碁』
https://puyogo.app/
『ぷよ碁』は無料ブラウザゲームで、囲碁のルールマスターにおすすめです。
7路盤になると、碁盤が広くなり『生きている石』の理解が必須になります。
- ルールの先にある裏ルール『生きている石』の法則
- 囲碁の争い方
裏ルール(生きている石)
私が命名する「裏ルール」とは、囲碁のルールから導かれる、『生きている石』を定義づける法則のことです。
生きている石とは?
『生きている石』とは、絶対に取られることがない石のグループのことです。
いくつか種類がありますが、最初に知っておくべきものは、『2眼ある石のグループ』です。いわゆる、「2眼の生き」というものです。
2眼の「眼」というのは、着手禁止点となる箇所のことです。着手禁止点が2カ所ある石のグループは絶対に取り上げられることがありません、なぜなら2カ所ある着手禁止点に石を置くことができないからです。
私は囲碁を始めて1週間くらいの頃に「2眼の生き」にようやく気づきました。
自分で苦労して気づいたので「裏ルール」と言っていますが、どの入門書を見ても「囲碁のルール」には書いていないんです。たいてい、囲碁のルールの後に、「2眼の生き」について説明されています。ルールから導かれる「裏ルール」と私は思っていますが、囲碁を理解するには必須です。
入門書を読んではいたのですが、自分で確実に理解できたのは1-2週間たってからだったのです。

最初からルールに書いておいてよ
って思うくらい大事なことです。
「2眼の生き」の例




2眼の生き 図1,2
黒石、白石、ともに2眼(丸印)あり、生きている石です。
右上の黒は、AまたはBに黒石を置くことで2眼を作ることができます。
「2眼の生き」ではない例


2眼の生きではない 図3
先ほどと同じような局面ですが、ところどころ変えています。
黒石グループの×印の地点は「眼」ではなく「欠け眼」なので2眼ありません。
しかし、白石も1眼しかないので生きた石ではないです。
黒石も白石も生きた石ではないですが、
次が黒番なら、白石をすべて取り上げて黒の勝ちになります。
次が白番なら、左下の黒石1子をとり次に左したの黒4子を取り上げることで白石は生きた石になります。


2眼の生きではない 図4
図4の黒は左下に1眼しかありません、4マスありますが分かれた眼にできないので1眼だけです。また、×はどちらも欠け眼です。一方で、白石には眼になる箇所が複数あるため、白石は生きている石です。
黒石は2眼を確保できず、周りの白石を取ることも不可能なので、この状態で黒石は死石になっています。
「欠け眼」は眼ではない
「欠け眼」とは眼のように見えますが本当の眼ではありません。最終的にダメが詰まると(相手の石が周りに来ると)アタリになるよう箇所です。
「欠け眼」かどうかを見分けるのは慣れるまでは大変ですが、ある法則があります。




中央の場合 図5,6
AやBのような中央の眼の場合、その斜めの4カ所のうち2カ所以上に相手の石がある場合「欠け眼」になります。
右下Bは斜めの2カ所を白に占められているので欠け眼になります。




1線の場合 図7,8
1線の場合、斜めが2カ所ありますが、そのうち1つでも相手の石がある場合「欠け眼」になります。
BやCは欠け眼になります。
要注意 自分で眼を1つにすると取られてしまう






ぷよ碁(他の囲碁ゲームでも)で2眼あれば相手から取られることは絶対にありません。
しかし、みずから自分の眼に石を置いて1眼にしてしまうと、死石になってしまいます。なので、必ず2つの穴(2眼)は残しておきましょう。
囲碁は生きている石を作り上げながら、囲い合いをするゲーム
囲碁は「生きている(絶対にとられない)石のグループ」を作り上げながら陣地を囲い合うゲームです。
最終的に2眼ない石は死んでしまい、相手に取り上げられてしまいます。ある程度の大きさのグループが丸ごと取られると、陣地の大きさ比べで勝てません。
そのため、自分の石に2眼(あるいは2眼作れるだけの広い陣地)を確保しながら、かつ、最終的に相手より陣地を大きくするゲームなのです。
そして、この「2眼を作る」のに役立つのが「死活」の知識です。
詰碁の練習問題を解くことで、死活の知識を勉強できます。入門書や詰碁本、詰碁アプリなどで勉強すると、石の生き死にに強くなれます。詰碁や手筋の勉強をすると、「こんなすごい筋があるんだ」と感心すること多々ありますので、ぜひ挑戦してみてください。
習うより慣れろ:『ぷよ碁』7路盤で裏ルールを理解しよう
囲碁のルールや裏ルール(石の生き死に)を理解するには、実戦を何度も繰り返すのが有効です。
ぷよ碁はそれほどには強くないので、入門者が練習するのにぴったりです。
7路盤で石の生き死にが分かるようになれば、入門はほぼ終わっています。


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